東京の根津にある「愛玉子(オーギョチィ)」に行ってきました。
日本で唯一の愛玉子(オーギョチー)専門店です。創業は昭和9年(1934年)とかなりの老舗です。
愛玉子は台湾でしか取れないクワ科イチジク属の果実で、木の実状の種子を寒天状に加工したもの。
なかなか珍しい専門店なので、谷中から訪れてみました。
谷中銀座はいつも混雑しています。山手線内ですが庶民的な値段の店が多く、総菜が100円以下で買えます。
100円しない焼き鳥をパクつきながら、谷中銀座から上野へと散歩しました。
途中、黄色い看板に「愛玉子」と書かれた店があります。初見だと一体何の店なのかわかりません。
この店は日本で唯一の「オーギョチィ」の専門店なのです。
下町の食堂という雰囲気の店の扉を開けると、インテリア(ガラクタとも言う)が雑然と配置された店内で、奥から店員さんに案内されました。
意図不明のアイテムを収集するおじさんがいる親戚の家に来た気分です。
喫茶店を兼ねているのでしょうか、ドリンクメニューがありました。
ビールと清酒の値段が600円に対して、クリームソーダ800円、ココア700円というシティホテルのロビーで提供される値段設定に疑問を感じます。まぁ、そこはメインではないので気にしないことにします。
看板の愛玉子(オーギョチィ)のメニューです。かなり年季が入っています。
6種類のメニューがありますが、最初の入店ということもあり、スタンダードなオーギョーチィ(600円)を注文しました。
ビジュアルはトロピカルですが、いままで生きてきた中では未知との遭遇の食べ物です。
寒天のように白いブロック状のものがオーギョーチィです。黄色い液体が自家製のレモンシロップです。赤いクコの実が彩りのアクセントになっています。
寒天とは違って少し弾力が柔らかい印象で、微かに薬膳のような味がします。レモンシロップはかき氷のそれに限りなく近い。テーブルに食卓レモンが置いてあるので、プラスして味を調えます。
食べた時期は冬でしたが、夏だとよりさっぱりと美味しく頂けそうです。
この店は漫画「こち亀」に登場しています。
子供の頃に呼んで、未知の食べ物として気になっていました。ちなみに64巻(1989年刊行)に収録されています。こち亀が一番面白かった時期。
こち亀の描写力に驚かされます。
コメント
管理人様
谷中の愛玉子の味があまりにも変わりすぎてしまっていて記事を検索していてただりつきました。
一度今の味をご賞味されて見ては如何でしょうか。
変わり果ててしまった店の雰囲気を含めて、感想をお伺いしたいです。