2019年の9月、初めてのタイのバンコク・アユタヤ旅行に行ってきました。ツアーは参加せず、個人旅行です。
初めてのタイ旅行に期待に胸を躍らせていました。しかし、発展途上のタイは観光客に対してのぼったくりや詐欺が多いと聞きます。親しげに話しかけてくるタイ人は詐欺師と思って…とまでは言いませんが、事前に学習して、現地では少々警戒して旅行していましたが…
結果から言うと、ぼったくりと詐欺に遭いました。
個人旅行でタイの観光地を回る限り、100%遭遇すると思います。そんなわけで、初めてのタイ旅行で遭遇した事例4つを紹介します。初めてタイ旅行を計画している方は、是非読んでください。
タクシーで短距離なのに300バーツ請求
カオサン通りからMBKセンターに移動するタクシーでぼったくられました。
バンコクのタクシーのぼったくりは有名ですが、勿論ちゃんとメーターを使ってくれるタクシーが普通です。しかし、ぼったくりに遭ったのは旅の最終日。それまでのタクシーがメーターつけてくれていたので、警戒心が少し緩んでいました。
カオサン通りの端っこでタクシーを探していると、向こうの方から合図を出してきました。それにそのまま乗ってしまったのが、そもそもダメだったのでしょう。
後部座席に座り、タクシーは発車しますが、運転手がメーターを動かしません。
「メータープリーズ」と言っても、聞き取りにくい英語+タイ語でベラベラ喋ってメーターを使う気配がありません。
「300バーツOK?」と運転手が言ってきます。300バーツはさすがに高いです。距離にして5キロ弱、通常なら100バーツしない値段です。
「300バーツ、ノー、ノー、メーター!!!」と言いましたが、英語でたぶん「観光客はこの値段なんだ」と言い訳をします。多少のぼったっくりは許容しようと決めていましたが、運転手が苛立ち始め横柄な態度に腹が立ち、言い合い状態になりました。
最終的には200バーツになりましたが、それでも高い…。
お釣りをチップだと言って、100バーツ取られそうになる
タクシーでぼったくられた後、お土産購入で有名なMBKセンターの6階で、お土産用のTシャツを買いました。
価格がちゃんと書かれた店で、Tシャツ2枚で200バーツです。店員は伝統的と思われる服を着込んだ恰好のおばあちゃんです。(インド人だったのかも)。
200バーツ分の紙幣がなかったので、500バーツ紙幣を渡しました。タイ語で、「ありがとう、あなたの旅が良いものとなりますように(的なことを言われたと思う)」と言った後に、祈りの動作をしました。タイのおばあちゃんは優しいなと、この瞬間は思いました。
そして、ビニール袋にTシャツを包んでくれておつりを渡されました。200バーツです。
「100バーツはチップ、OK?」とおばちゃんが言います。「いや、OKじゃない」。Tシャツを売るだけで、タイの食堂で2食分のチップは高すぎ。100バーツは返してもらい、10バーツをチップを渡しました。露骨に不満そうな顔されましたけどね。
ワットプラケオ閉まっている詐欺
初めてのタイ旅行で一番の被害を受けました。金銭的な損害はないですが、旅の貴重な時間を奪われました。
この日は、ワットプラケオから順に、タイの有名なお寺を巡る予定でした。朝、ホテルからタクシーでワットプラケオに向かいました。9時ごろにワットプラケオ付近に到着し、タクシーを降りました。入口を探して歩いていると、車両が通れないようにフェンスが置かれている場所まで来ました。
「入り口はフェンスの向こうっぽいな~。」と眺めていると、そのフェンスの前に立っているタイ人に声を掛けられました。
「今日、ワットプラケオは特別な行事をしている。12時まで中に入れないんだ。」
と、英語混じりに言ってきました。
「えー、そうなんだせっかく予定組んだのに残念。」と思いました。東南アジアは係員が私服だったりするし、交通整理されている状況だったので、その話を信じました。
そしたら、近くに止まっているトゥクトゥクから男性が寄ってきて、「残念だったね。ワットプラケオがスタートするまで、別のお寺や水上マーケットを回るツアーに参加しない?」と勧誘されました。値段は40バーツ(?)くらいだったので、かなり安い値段です。ちょっと良いかなと思いましたが、お寺やカフェなどを巡る予定をぎっちり立てていたので、そのトゥクトゥクツアーは断りました。
予定を変えて行動し、最後にワットプラケオに戻ってきたとき、営業時間に間に合わずこの日は観光できませんでした。
夜ホテルで調べてみると、ワットプラケオに入れないというのは嘘とネットで見つけました。安さに釣られて、トゥクトゥクツアーに参加すると、高級スーツの店を紹介されて、買わざるを得ない状況にされる等の事例があるようです。手口もかなり巧妙に仕組まれているようです。このツアーを断ったのは幸いでした…。
ワットプラケオというと、東京でいう浅草のようなメジャーな観光地で、そんな詐欺があるなんて思ってもいませんでした。何より一日の行動スケジュールを狂わせられたのに腹が立ちます。
アユタヤのトゥクトゥク観光で、ぼったくり水上マーケット
世界遺産アユタヤをトゥクトゥクで観光した時に水上マーケットに案内されました。
トゥクトゥクの1日チャーターは相場を把握していたので、最終的に半日+2時間くらいで1200バーツで、まぁ納得の値段でした。
トゥクトゥク業者との癒着があるのか水上マーケットに案内されます。観光用に作られた水上マーケットで、ボート乗り体験付きで、入場料200バーツ取られます。ボートは5分~6分くらいで、溜池のようなところを走ります。水上マーケットはお土産、食事、お菓子、マッサージなどの店舗が入っています。食事をしましたが、こちらの値段はチャーハンが50バーツなのでローカル価格でした。
水上マーケットを案内終えると、運転手に象乗り体験を勧められます。値段が1600バーツと高かったのですが、参加しました。
虎と間近に撮影できるオプション付きで、3分ほど虎と触れられますが、50バーツのチップを要求されます。チップボックスがあるので、少し萎えます。象乗りは40分グルリと回り、頭に乗らせて、写真撮影もしてもらいます。ただ、最後に汚いネックレスを100バーツで買わないかと言われましたが、拒否しました。チップを200バーツ要求されましたが、100バーツにしました。
日本人観光客が多く、ツアーにも組まれているのだと思います。
内容は満足するのですけど、観光客からお金を取ろうというがめつさが露骨で、不快感が残る場所でした。
今回は良いですが、もし次回来る場合は絶対寄りたくないです。
トゥクトゥクの運転手にチップを多めに払ってでも、水上マーケットを避けます。ちなみに運転手は英単語も分からないレベルだったので、苦労しました。事前にルートの絵を紙でプリントして伝えるとかしたほうが良いです。
ぼったくりと詐欺に遭ったけど、タイにはまた行きたい
初めてのタイ旅行で、これら4つの洗礼を受けました。
少し嫌な気分になりましたが、決してタイが嫌いになったわけじゃないです。また、来たいと思っています。
事前に事情を知っていれば、ぼったくりや詐欺の回避は可能だと思います。逆にガイドブックだけを頼りに観光していたら、確実に損をする目に遭います。
ハトの餌をタダくれたと思ったら別の男にお金を請求されたとか、カニカレーで有名な店までタクシーで行ったら偽物のぼったくり店だったとか、ここに挙がっていない騙されるパターンは沢山あります。
全てのタイ人を疑ってかかると旅がつまらなくなるのは事実です。警戒してほしいのは、観光地近くで積極的に絡んでくるタイ人は、観光客からお金をふんだくる気満々です。性善説で全ての人はそうだとは言いたいところですけど…。タイの物価は安いですが、サービスの安さには裏があります。
事前に騙されるパターンとタイの相場を理解しておくことはとても重要です。また、多少ぼったくりされても許せる許容範囲を決めておくこともしておいた方がいいですよ。
念を押してもう一度言いますが、バンコク・アユタヤ旅行は本当に楽しかったです。また、行きたいです。
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