ロシア旅行の初日にサンクトペテルブルグの市内観光にいきました。
日本ではまだ秋になり切らない9月の下旬にツアーを利用していってきました。
ロシアの秋は「黄金の秋」と言われて、街の木々が黄色の葉に紅葉する美しい季節なのですが、その時期はまだあまり紅葉は進んでいませんでした。
サンクトペテルブルグとは
ロシアは旅行会社のカテゴリ分けでもヨーロッパに属していましたが、あまりにも広いせいか「ヨーロッパ」というイメージがなかったです。ロシアはロシアって感じ。
サンクトペテルブルグはロシアでもかなり西寄りに位置していて、日本から見ると遠い都市です。
9月下旬の訪問でしたが、朝晩は寒くライトダウンを着ないと寒かったです。初冬と考えて服選びをすべきだったな、と思いました。
サンクトペテルブルグの概要
首都で商業の中心のモスクワに対して、サンクトペテルブルグは文化の首都といわれています。エルミタージュ美術館やオペラ、バレエなどが有名です。エカテリーナ宮殿があるのもサンクトペテルブルグなので、モスクワよりも観光地は多いかもしれないです。
街の名前の由来は、聖書にでてくる聖人のペテロの名前からとられています。サンクトペテルブルグはドイツ語の表現で「聖なるペテロの街」という意味らしいです。ドイツとの戦争の時代に、ドイツ語と関係あるものはダメになったそうでロシア語のペトログラード(ペテロの街)という表現に変わり、その後レーニンにちなんでレーニングラード(レーニンの街)と呼ばれている時代があったそう。ソ連が崩壊して、レーニングラードからサンクトぺテルブログという名前に変わったそうです。
短い歴史の中で3回も名前が変わっているところに、ロシアの歴史が垣間見えるようです。
ロシアの人もサンクトペテルブルグは長くて呼びにくいらしく、ピーチル(ピーチェル)と略して呼ぶと言っていました。どうやって略するとその音になるのかわかりませんが。
市内観光
イサク寺院
観光初日はあいにくの曇り空で肌寒かったです。
サンクトペテルブルグで最初の観光は、イサク寺院という聖堂でした。
イサク寺院の柱には、砲弾の跡がありました。
第二次世界大戦中に大砲が当たった跡とのこと。歴史を忘れないために、修理せずに残しておいているのでしょうか。今回中には入りませんでしたが、中はモザイクの壁画がキレイだそうです。
イサク寺院と隣接しているデカブリスト広場に向かいます。広場は観光客の人でいっぱい。私たちがついた時間はアジア系のツアーの方が多かったです。
青銅の騎士
デカブリスト広場には、有名なピョートル一世の像がありました。青銅の騎士と呼ばれています。この像は、町のシンボルの一つで観光客が必ず訪れる場所だそう。新婚さんが記念撮影に来ることもあるようです。
ピョートル一世は、サンクトペテルブルグを作った人らしいです。サンクトペテルブルグは、「北のベネチア」と呼ばれています。ピョートル一世はヨーロッパが好きで、ベネチアのような街を作りたいと思っていたそうです。実際、運河が多く街に流れるネヴァ川が印象的でした、水の都なんですね。
ヨーロッパの観光地でよく見る、歴史的な服装のコスプレをした方がいました。一緒に写真撮影をするとチップを求められるそうなので、注意。
ロシアのお土産屋さん
次の観光地に向かう途中で、お土産屋さんに寄りました。やはりマトリョーシカ柄のお土産が中心です。マグネットやピンズもマトリョーシカのものがあって可愛い。ピンズはお手頃だったので、複数購入しました。
こんなにたくさんのマトリョーシカが並んでると圧巻ですね。手書きだから、ひとつひとつ(ひとりひとり?)顔が微妙に違うのが味がある。自分好みの顔を選ぶのが楽しそう。
マトリョーシカは、お手頃なものから豪華ですごく高いものまで様々なランクのものがありました。あまり安いものだと、胴体のところがきちんと合わさらなかったりするみたいなのでちゃんと確認して買った方がよさそうです。
血の上の教会
次に血の上の教会に向かいました。ザ・ロシアという感じのイメージの寺院でした。残念ながら屋根が工事中でしたが・・・、写真で想像するよりもずっと荘厳な雰囲気でキレイでした。
「血の上の教会」っておどろおどろしい名前ですが、昔アレクサンドル2世という皇帝が暗殺された場所に弔いの意味を込めて建てられた教会なのだそうです。こちらにも、中には入れませんでしたが現在は博物館になっています。
この教会のモザイクは、モザイクのお手本と呼ばれているくらい素晴らしいらしいです。外観だとちょっとしかありませんね。中はすごいんだろうな・・・。
アレクサンドルネフスキー修道院
ロシア正教会の修道院である、聖アレクサンドル・ネフスキー修道院に行きました。ここは実際に信者の方が祈りに来る場所ですが、今回中まで入れるとのこと。男性は脱帽、女性はスカーフで髪を覆うのがルールとのことでした。
修道院内は撮影が禁じられていました。中は、いろいろな聖人の方のイコンと呼ばれる聖像画が掛けられています。自分が選んだ聖人のイコンの前にロウソクを捧げ、お祈りをします。
イコンの前で神父さんが複数人の信者の方とお祈りをされていましたが、輪唱している感じのお祈りの言葉が教会に響いていて神聖な空気に圧倒されました。
修道院の裏には墓地があり、有名な作家や音楽家が眠っています。チャイコフスキーのお墓もありました。天使が2人いるモチーフで、ひときわ大きく目立っていました。
サンクトペテルブルグ市内観光まとめ
市内観光だけでしたが、ロシアらしい建物と土地に根付いたロシア正教の雰囲気を味わうことができました。血の上の教会については、中が見れなかったのが心残りでしたが。
ツアーなので駆け足になってしまいましたが、今後おとずれるときは運河から見える景色をゆっくり眺めたり、写真を撮ったりしたいです。
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