モロッコのサハラ砂漠で、ラクダに乗って日の出観光

サハラ砂漠の日の出

2018年の10月にモロッコ旅行に行ってきました。

旅の中盤、サハラ砂漠に日の出を見に行きました。前日はエルフードというサハラ砂漠の入り口の街に泊まりました。早朝の暗いうちからラクダに乗って、日の出がきれいに見える場所まで行き砂丘のてっぺんで太陽を待ちました。

ラクダから見る星空も、初めて見る砂漠の朝日にも感動しました。忘れられない記憶になりました。

エルフードとメルズーガ砂丘について

メルズーガ砂丘の場所

私が行ったサハラ砂漠のメルズーガ砂丘は、アルジェリアとの国境付近にあり宿泊施設のあるエルフードからもアクセスの良い場所にあります。

エルフードは、サハラ砂漠を走る車のラリーの開催地としても有名なところらしいです。アイシャデガゼルという、女性だけのラリーが開催されているそうですよ。

ラクダに乗って砂漠に出発

夜のサハラ砂漠

早朝5時過ぎ、ホテルのロビーに集まって出発しました。

遊牧民の方が運転する4WDに4人ずつに分かれて乗り込み、砂漠に向かいます。しばらく車道を走っていましたが、砂丘が近づくと、おもむろに砂漠に入っていきます。まだ真っ暗な中、道なき道を進んでいきます。運転手さんはどうやってラクダステーションへの方角が分かるんだろう。長年の勘なのかな。

車の窓から、星空がキレイに見えました。運転手さんも「今日は曇っていないからいい感じだよ」とのこと。このままの天気が持てば、キレイな日の出が見れそうです。

夜のサハラ砂漠
真っ暗なラクダステーション

ホテルから車で1時間ほどかけて、ラクダステーションに到着しました。

ステーションでは、暗闇の中でたくさんのラクダと案内役の遊牧民の方が待っていました。

ちょっとだけラクダに乗るレクチャーを受け、すぐに出発です。ラクダが立ち上がる時に大きく前後に揺れるので注意。ちょっと怖かったです。

夜のサハラ砂漠

ラクダは4頭ずつロープでつなげられており、そのグループに遊牧民の方1人がつく形です。私は4連の一番後ろのラクダに乗りました。

ラクダでゆっくり砂漠を進んでいきます。真っ暗闇の中、満面の星空が見えました!細かい星も光って見えて星座がくっきり見えないくらい。ラクダの上から見ていることで雰囲気もプラスされて、感動しました。

道のりにはすこしアップダウンがあるのですが、下り坂を通るときはしっかりつかまっていないと落とされそう。はじめはちょっと怖かったですが、次第に乗り心地にも慣れていきました。
そんなラクダに少し慣れてきたころ、突然私が乗ったラクダが高速で暴走するという事件がありました!
他のラクダと繋がっているので、そのままどこかに行ってしまうということはないのですがかなりビックリしました。必死でしがみついていたので、かろうじて振り落とされずにすみました・・・。旅行前に「アラビアのロレンス」で予習していたおかげかもしれない。

帰りに見たときに、私が乗ったラクダとその前につながれていたラクダが離されて繋がれていたので、前のラクダとの相性が悪かったのかもしれないです。

砂丘のてっぺんで日の出待ち

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20分くらいラクダにのって日の出がきれいに見えるらしい砂丘のスポットに着きました。みんなで砂丘のてっぺんまで登ります。
傾斜がかなり急で、脚力がかなりいる!頂上付近は手も使って登りきる感じでした。ただ、急な個所はそんなに長くありません。ツアーには70代の方もいましたが、頂上まで登り切っていましたのでそこまで心配する必要はないかと思います。

足が埋まって砂まみれになるので、スニーカーよりストラップ付のサンダルとかの方がよさそうでした。私はTEVAのサンダルを履いていきました。

ガイドの方が足で砂丘のてっぺんをならして布を敷いてくれました。その上に座って待ちます。肌寒いと聞いてましたが、風もない日だったのでウィンドシェルをはおるくらいで私はちょうどよかったです。薄めのダウンを着ている方もいましたので、寒がりな方は用意した方が良いかもしれません。

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日の出までの間、暇なのでみんな写真タイムです

ガイドをしてくれた遊牧民の方が、たくさん写真を撮ってくれました。何枚か写真をお願いしたら、テンションがあがったらしく(?)そのガイドの方からいろいろなポーズを指定されて面白い写真をたくさん撮りました。すごいいい感じのガイドの方でよかった。

砂漠の日の出待ちでの持ち物注意
  • スニーカーよりも、ストラップ付のサンダルの方が砂に負けません(クロックスやTEVAサンダルなど)
  • ウィンドシェルや薄手のダウンジャケットを持参しましょう、結構寒いです
  • カメラは防塵対策が必要です

砂丘で見る日の出

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じんわりあたりが明るくなってきました。

今までは暗くてわかりませんでしたが、明るくなってから見渡すと、砂漠の大きさを実感します。

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遠くの砂丘の上が白く光ってきて、日の出を迎えました。

登山で山へ行った際に見るご来光は神々しい感じですが、砂漠の日の出はなんとなく温かい感じの日の出でした。サハラ砂漠の土が赤っぽいせいか、日が昇るにつれてまわりがゆっくりオレンジ色になっていきます。すごく感動しました。

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ガイドの方が砂に絵を描いてくれました。可愛い。

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日の出を見終わると、砂丘を下るように指示されます。

遊牧民の方が足を持ってくれて、引きずり降ろしてくれるサービスがありました。砂だらけになったけど、楽しかったです。子供のころに、雪の日にやったヒップそりを思い出した。

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ラクダに向けて砂丘を駆け下ります。転んでも痛くなさそうだったので、速度を出しても大丈夫。

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朝日を見つめるラクダ。絵になるけど、よく見ると地面にフンがいっぱい・・・。

ラクダステーションへ帰還

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再びラクダにのって、ラクダステーションに帰ります

こんどは暴走しないといいな、なんて思いながら乗りました。もしかすると、そこを蹴ると早く走る合図みたいなところに、足が当たってしまっていたのかもなーと思って、帰りは足先がなるべくラクダに当たらないようにちょっと足を浮かせて乗りました。
途中すれ違った日本人観光客の方で、「ふりおとされた!」と叫んでいる人がいたので、ラクダが暴走することも少なくないのかもしれません。乗っている間は、しっかりすぎるくらい手すりにつかまっておくようにした方がいいです

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帰りはあっというまにステーションが見えてきます。乗っている時間は変わらないのですが、帰りの方が早い気がしました。

途中、カメラマンらしきおじさんがひとりひとりのラクダに乗った姿を写真を撮りに来ます。ラクダステーションでも、何も言われなかったのでどこで渡されるのかと思っていたのですが、その後ホテルの入り口に1枚1ドルで売りに来ていました。なんとなく適当に撮った感じかと思いきや(失礼・・・)意外と良い写真だったので、購入しちゃいました。

サハラ砂漠とラクダの影

砂漠の写真でよく見る、ラクダの影のショット

これが撮りたかったんです!!!

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キャンプ場の横も通りました。サハラ砂漠の中に泊まれる施設らしいです!砂漠の夜空の下でご飯食べたりしたいなー。将来また来ることがあったら泊まりたいです。

ラクダステーションに到着後、ガイドの方にチップを渡してツアーは終了です。ガイドさんの方からチップをしつこく請求されることはありませんでした。(人によるのかも・・・)
チップですが、アメリカドル紙幣で払った方がいて(50ドル札でした!支払った方は奮発されたのでしょうけど・・・)ガイドさんが困っていらっしゃいましたのでディルハムでの支払いが必須です。

帰りもホテルまで4WDで送ってもらいました。ドライバーさんからナツメヤシを2ついただきました。初めて食べましたが、予想よりも甘くておいしかったです。甘納豆とあんずのドライフルーツの間のような感じでしょうか。ナツメヤシは冷蔵庫がなくても長期保存できるので、遊牧民の方に重宝されているようです。

サハラ砂漠のまとめ

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何年も前に、バックパックが趣味の知人にこれまで行った場所でどこが一番良かったか聞いたら、モロッコの砂漠で見た夕焼けが一番よかったと言っていました。夕日で真っ赤にそまる砂漠を見て涙がでたそうです。それを聞いてからモロッコに興味を持つようになり、その会話から数年たってやっとモロッコに来ることができました。

私はその知人ほどの感受性がありませんが、砂漠から帰ってきてもしばらくぼんやりしてしまうくらいの衝撃を受けました。ラクダから見た星空と、朝日でじんわり明るくなっていく砂漠の景色は一生忘れないと思います。一緒に参加した友人も帰りの4WDの中で「なんだか胸がいっぱいでご飯がたべられないかも」と言っていました。
・・・とはいいつつ、その後のホテルの朝食は2人ともしっかり完食したのですが。

いろんな人にこの風景を見てもらいたいな、と思えるような景色が見れました。機会がありましたら、ぜひ砂漠での日の出を体験してみてください。

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